マンホール落下事件と蓋のデザイン
- 2014.08.31 Sunday
- 06:00
JUGEMテーマ:日記・一般
かつて、マンホール落下事件に遭遇した。
それは勤務先のトイレ前のマンホールの蓋が空けてあり、
何故か、そのマンホールに右足から落下したのだ。
もし、そのマンホールが身体ごと入る大きなマンホールならば、
落命したことであろう。
が、幸い?にして片足一本程度が入る小さなものであったので助かった。
助かったと言っても、短い右足が突然にスッポリと落ち込んだのであるから、
その衝撃はもの凄いものだった。体重があればあるほど衝撃は大きい。
突然に目の前に床が表われ、視線はトイレのドアの下部分しか見えない。
そのもの凄い衝撃で、息もできず、暫く喘いでいた。
最近になって、心臓医から昔、何か大きな事故に遭遇したことがあるか?
と問われた時に、即答できずに考え込んでいたが、
もしかして、マンホールの落下時に受けた衝撃で心臓の信号に狂いが出たのかも知れない。
自力で何とか、マンホールから抜け出しても、助けを呼ぶ声もでない。
苦しみもがいている姿を横目に見乍ら、声を掛けずに通り過ぎて行った人の顔が
今でも忘れないほどに、助けを求めていた。
右肩が外れて、全く言うことを効かない。ダラッと垂れているだけだ。
優しい人に助けられ、何とか近くの接骨医院で、右肩を入れてもらった。
その時に言われたことがある。
「お相撲さんでも、肩を入れる時の痛みで気絶する人がいます。」
相当な痛みがあろうが、とにかく右腕全体が動かず、正常な息が出来ないので、
気絶しようが、兎に角、右腕全体を大きく円弧を描きながら回して入れる作業に入った。
もの凄い痛みが右肩全体に走り、痛みが大きすぎて表現できない。
二、三回と回しても、なかなか肩が入らない。
そろそろ、気絶するのかなと、受け入れ始めて、
やっと肩を回して五回目にしてようやく入った。
その瞬間、今まで苦しかった息継ぎが、苦しいが、息が少し楽になった。
右腕を三角巾でつり、家内に職場まで迎えてきてもらって帰宅。
その後、今まで右腕を使用して、繰り出してきた柔道技が全く使えなくなった。
マンホールの蓋を見ると、いつもこの「マンホール事件」が蘇ってくる。
しかし、今回訪れたベルゲンの町のマンホールは、
あの嫌な落下事件を忘れさせてくれた。
このマンホールの蓋には、歴史が刻まれてある。
ついつい蓋のデザインの美しさに魅かれ、
蓋を踏まないで、ついつい眺めてしまう。
私が落下したのは、蓋が開けてあり、
本物の穴と、裏蓋がどちらも黒っぽくて判別がつかず、
ついつい穴ではないと思った、黒っぽいものが本物の穴であった。
それほど、トイレ前のスペースに余裕がなかったわけである。
< ついつい眺めてしまう美しい蓋のデザイン >