愛犬の思い出 と 赤いバラ
- 2014.05.16 Friday
- 05:10
JUGEMテーマ:日記・一般
かなり前の話。
家内が、近くの知り合いから秋田犬とシェパードの雑種の子犬をもらった。
黒っぽく、コロコロした子犬に「ロッキー」と名付けた。
やがて、その子犬は我が子と共に順調に成長した。
とても頭がよく、日本語と英語が理解可能なバイリンガル犬だった。
「車に乗る?」と声を掛けると、元気よく助手席に飛び乗り、上手に尾っぽを巻いた。
餌を与える時に、「10数えたら、食べていいよ」と言って、
10までカウントすると、丁度10で食べ始めた。
”You can't eat until count 10." と 英語で言っても同様であった。
ある時、首輪を外し、玄関先でお椀の中の水を飲ませていた時、
どこかの小父さんが自転車で偶々通りかかった事があった。
突然、水飲みを止め、その小父さんの左ふくらぎ辺に噛みついてしまった。
翌日、小父さん宅へ犬の非を詫びに低姿勢で訪問した処、
開口一番、驚かされたしまった。
何と、犬が噛みついたことに対して「感謝」されたからだ。
家族の方の説明では、小父さんは、車とかに自ら故意にぶつかり、
治療費を請求する近所でも有名なトラブルメーカーとのこと。
犬が噛みついてくれて、いいお灸が出来たと・・・。
その愛犬も10歳の頃に怖い蚊を媒介とする「フィラリア症」に感染した。
この病気は犬の心臓を中心に血管内で虫が増殖する。
亡くなる時、家族を呼び寄せてそれからゆっくりと息を引き取った。
火葬のあと、灰を自宅の軒先に撒き、そこに薔薇の種を蒔いた。
今では、大きな薔薇の木となり、毎年真っ赤なバラの花が咲く。
咲いた薔薇を見る度に、「ロッキー」との思い出が浮かんでくる。
< 雨に打たれる真っ赤な薔薇 >
- 癒し
- -
- -