差し出されたメモ帳

  • 2014.08.05 Tuesday
  • 04:45
JUGEMテーマ:日記・一般

 その時、道に迷い、

日傘をさして、こちらに歩いて来る女性に

思い切って声を掛けた。


 「すみません、道を尋ねてよろしいでしょうか?」

少し、大きな声で言葉を掛けたつもりだったが・・・。

全く反応が感じられなかった。


 ひょっとして、自分が不審者として怪しまれて、

聞こえないふりをしているのかな?と思い、

再度、より大きな声で呼びかけてみた。


 相手の差し迫ったような雰囲気を察したのか、

その女性は、朝の強い日差しを避けるために開いていた日傘を閉じ、

肩に掛けていたショルダーバッグから、おもむろに「メモ帳」と鉛筆を取り出した。


 ジェスチャーで、メモ帳に質問事項を書いて下さいという意味のニュアンスが伝わった。

そこで、鉛筆を受けとり、差し出されたメモ帳に、目的地の「中台公園」と記した。

すると、女性は鉛筆でスラスラと道順とランドマークを書いた上に、

注意事項まで記してくれた。

< その時に書かれた案内図 >


 略図には、曲がり角にあるア(パート)の「やよい荘」、

暫く進んで右折し、左手に「サッカー場」、そしてそこに「階段」があること、

「うらぐち(下線)、かいだんあります。」、その先に「体育館」、

また、「階段」の前には「マンション」があることまで、細かくメモされていた。


 何と、この略図が一瞬の内に描かれたのである。

予め、このような質問があるので、準備していたかの如くに。

凄い、記録力と正確さである。


 健常者は、ここまでは言葉で細かく表現できないし、

一瞬の内に、メモに描くことするできない。

朝の強い日差しを受けて、とても暑い、暑いと感じていたが、


 心温まる感動を覚え、暑さなども吹っ飛び、

果たして、どうしたら自分にこのような親切ができるだろうかと、

想い乍ら、身体全体で感謝のお礼の言葉を述べた。


「ありがとうございました。本当に助かりました。」

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